早いもので、2026年も半年が過ぎました。
皆さんの2026年上半期はいかがでしたか。
わたしは、海外からの留学生(18歳のスイス人)をホームステイで受け入れたこともあり、あっという間でした(>_<)
正直大変なこともありましたが、
そのおかげで知らなかったことをたくさん知ることができ、
普段ならできなかった貴重な経験をすることができました。
積極的であれ受動的であれ、
普段と違った体験をすることは、自分の成長につながりますね。
人生もすでに後半戦に入っておりますが、
これからもご縁があれば、新しいことに挑戦する自分であり続けたいです。
さて、そんな挑戦のひとつとして、コラム連載を始めることにいたしました。
その記念すべき第1回に綴る言葉は、
つい先日、武田薬品工業さまの宴席の場で、
社長代理の事業部長が挨拶のなかで引き合いに出されたこの言葉。
「事業は人なり、しかも人の和なり。」です。
武田薬品工業は、売上高約4.5兆円を誇る日本を代表する製薬トップメーカー。
創業はなんと!天明元年、1781年。
江戸時代に暖簾を掲げて以来、今年で実に245年という長い歴史をもっています。
しかし老舗のイメージとは全く違い、近年は大胆なグローバル戦略を推し進めています。
つい1週間ほど前に就任したばかりの新社長は、ジュリー・キム氏。
創業以来初の女性社長であり、しかも50代という若さです。
今、特に日本では、「新しいこと」に価値が置かれ、スタートアップ企業が注目される時代ですが、わたしは、長く続く企業にこそ感銘を受けます。
長く続くということは、同じことを守り続けるだけで成し得るものではありません。
変えざるべきもの、変えるべきものをしっかり見極め、時代に合わせて柔軟に対応することができるからこそ、続くもの。
長くなればなるほどしがらみが増え、硬直化していくのが世の常。
柔軟な対応とは、聞こえは易しいですが、
実践するのはとても難儀なことだと思います。
柔軟な対応とは、ルールにはまらない決断をすること。
言い換えれば、「時に前例や慣習にとらわれない決断をすること」です。
規模が大きくなればなるほど難しいことなのではないか、と推察します。
折に触れ、その柔軟な対応を繰り返してきたからこその245年なのだと思います。
そう考えると、尊敬の念が絶えません。
その245年の歴史を誇るタケダで大切にされている言葉が、
冒頭の「事業は人なり、しかも人の和なり。」です。
創業の頃から口伝となっていた考え方を、
5代目社長の武田長兵衛氏が、社是「規(ノリ)」として明文化したものだそうです。
人の和とは、漢字でみるとわかりやすい言葉ですが、
実は、正義や正論だけでは実践できない深い意味をもった言葉ではないでしょうか。
わたしは、どちらかというと不器用なタイプで、正義や正論をストレートに述べてしまうところがあります。
しかし、正義や正論は、果たして本当に正しいのでしょうか。
実はごく狭い世界のなかだけに通用する正義や正論かもしれない、と考える視点も必要だと、この歳にして学ぶことが多くなってきました。
人の和という言葉のなかには、「清濁併せのむ」というなかなか難しい感覚も含まれているように感じます。
言葉の意味というのは、受け取る人の感性によって違ってきます。
わたしは、これからも、仕事現場でご縁をいただいた言葉から、その時その時の学びを得られる自分でありたいと思っています。
皆さんはどうお感じになりましたか。
やっぱり長文になってしまいました。
第1回目のコラムを最後までおつきあいいただき、ありがとうございました。
プロフィール
エムプランニング代表
名城大学法学部非常勤講師
司会者 井上亜紀
式典・周年事業・表彰式・祝賀会・安全大会・株主総会などを中心にディレクションやビジネス司会を担当。
場創りのプロとして、年間を通して多くの大手企業や業界団体などの重要行事に携わる。
企業や人との出会いを通して得た学びを、「今月の言葉」として綴っています。